滝山城は、大永元年（1521）に大石定重が築城したと伝えられています。規模の大きさや保存状態の良さでは日本でも有数の城跡として知られ、国の史跡に指定されています。春には、5,000本のサクラが咲く名所として有名です。

市の北西部、今熊山には今熊神社の遥拝殿がある。周辺には約1500本ものミツバツツジが植えられていて、紅紫色の花は４月中旬頃に身頃を迎える。今熊山の本殿にお参りするなら山道を４０分ほど上る。

地元農家で収穫された農産物を販売する農産物直売所「ファーム滝山」をはじめ、地元野菜を使ったカレーやうどん、八王子ラーメンなどが楽しめるフードコート、八王子ブランドの和菓子を一堂にそろえるお土産コーナーなど、いつも多くの人たちでにぎわっている。買っても食べても楽しめる、東京でただ一つの道の駅。ドライブの途中に、ぜひ立ち寄ってみよう。

自然の地形を巧みに利用、氏照が暮らした天然の要害

大永元年（1521年）築城といわれる滝山城。北条氏照は八王子城に移るまでの間、２０年以上にわたりここを居城としていた。城は多摩川によって浸食された断崖上に築かれ、曲輪（本丸、二の丸など城を構成する区画のこと）や、城の防御をかためるための馬出などが良好な状態で残されている。地形を生かした城跡をたどれば中世の武将気分を味わえそうだ。中の丸まで行けば、多摩川をみおろす景色が心地よい。